〈インド編その13〉 インドで買い物
デリーで有名な地下のショッピングモールに買い物に出かけました。ここも例のごとく人、人、人でごった返していたことは言うに及ばないのですが、お店を覗くと「トモダチ」「いらっしゃいませ!」と日本語が…。
仲間がサリーやストールを扱っている店に入り値段交渉を開始。
インドでの買い物はこんな感じが普通。
店主に店に飾ってある品物を指差して値段を聞くと、「カシミアが18ドルで、シルクが10ドル」との返事(ルピーよりもドルの方が安く買える)。
やり取りすること10分、だんだん値が下がってきて「カシミア15ドル、シルクが7ドル」。
やり取りすること10分、だんだん値が下がってきて「カシミア15ドル、シルクが7ドル」。
「まだまだ高い」と店を出るそぶりをすると「トモダチ、座って座って」と腕を掴んで引き止める。
引き止められるままに座りなおして、値段交渉を再スタート。
引き止められるままに座りなおして、値段交渉を再スタート。
「何枚買ってくれるんだ? 枚数しだいでもうすこし安くするよ」と電卓をたたき出した。
カシミアが13ドル、シルクが6ドルにダウン。
そばでその様子を見ていた私もその会話に引き込まれ、一枚加わることにした。枚数が少し纏まりカシミアが12.5ドル、シルクが5ドルに値段がダウン。
商談成立! 「やった!だいぶ安くなったぞ」と喜んで店を出た私たちであったが、店の外でその様子を見ていた案内役のタクシーの運転手がボソッと一言、「高い買い物したね」。
「ウソ…、ほんとに!」と聞き返す我々に、「そんな値段では俺たちは買わないよ。買い物する時は先に俺に声かけてくれ、そうすれば妥当な値段を先に教えてやるから」と。
しばらく商店街を見て歩いていると運転手が立ち止まり、店先に飾ってあるストールを指差し店主に値段を聞いた。品物はさっき買ったものとまったく同じもの。
なんとその値段はカシミアが5ドル、シルクが2.5ドル。しかも最初からである。
〈話はまだ終わらない。〉
翌日、同じ品物を空港の売店で見つけた。そこの値段ときいたらシミアが25ドル、シルクが11ドルであった。
我々も決して悪い買い物をしたわけではなさそうです。
う~、奥が深すぎるインドの買い物事情。