Q 9.「敷金」の取り扱いで、日本と外国に違いはあるのでしょうか。

Q 9.「敷金」の取り扱いで、日本と外国に違いはあるのでしょうか。
A 9. 日本の敷金を単純に英語の「デポジット(敷金)」として説明したのでは不十分です。
諸外国の賃貸借においても、敷金(保証金)の預け入れは債務担保として一般的に行われていますので、外国人にも敷金を差し入れしてもらうこと自体は理解が得られるでしょう。しかし、諸外国における敷金は、退室時にほぼ全額が返金されるのに対し、日本では修繕費や室内リフォーム代を敷金から差し引くケースが多くなっています。そのため、退室時に全額返金されるものと期待していた賃借人との間で、しばしばトラブルが発生しています。ですから、敷金の説明にはあらかじめ、未払い賃料はもちろん修繕費用等も契約内容によっては差し引かれること、全額返金されるとは限らない事などの説明をしておくことが必要です。その上で、国土交通省の「原状回復に関するガイドライン※」を参考にし、契約時に入居者の負担をどこまでとするか、などを確認しておくとよいでしょう。

敷金に利息が付く国もある
日本では、退室時に支払われる敷金には利子を付けないのが一般的ですが、アメリカやドイツのように諸外国には利子を付ける国もありますので、契約書には「敷金は無利子である」という旨を盛り込んでおきましょう。*参考 「基礎知識編3.日本と海外の賃貸借契約と住まい方ルールの違い」

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