韓国人の賃貸借事情 取りあえず日本に着たら“民泊”?

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 韓国人の賃貸借事情  その2
取りあえず日本に着たら“民泊”?
  
最近、韓国から多くの留学生・ビジネスマンなどが、学校や仕事探しのために日本を訪れるようになってきた。そんな時、必要なものといえば気軽にしかも安く泊まれる宿泊施設ではないだろうか。しかもそこが、気の利いた所ならいうことはない。

新宿の大久保地区には民泊(韓国語発音ではミンバク)と呼ばれる、気の利いた簡易宿泊施設がある。この民泊、ほとんどが一般家庭の間貸しスタイルの宿屋である。客室には個室と相部屋タイプがあり、お風呂は家庭風呂を順番に利用する。朝と晩には韓国の家庭料理が用意され、家の人とお客が居間で家族のように一緒に食事をする。民泊は日本の民宿に似てはいるが、ごく普通の一般住宅を民泊としている事が多く小規模のものが多い。また、それが住宅地にあり日本の民宿が観光地にあるのとは違う。ただ、いまの大久保は韓国人にとって、日本の玄関口であり観光地にもなっているのかもしれない。

この春、高田馬場にある日本語学校に入学が決まった朴さんは、学校が始まる前に少し日本に慣れておこうと、一足早く日本に来て民泊生活をしている。1人暮らしも海外生活も初めてで、しかも日本語がほとんど話せない朴さんにとって、これからの生活は何もかもが不安だらけだ。もちろんアパートなどはとても1人では探せない。そんな彼女にとって、母国の人が経営する民泊のオモニ(母)アボジ(父)は何かと世話をやいてくれ、日本のことを教えてくれる頼もしい存在だ。

民泊を利用する人は、朴さんのように日本語が話せない日本にきたばかりの韓国人が多そうだ。日本に来たばかりで右も左も分からない、しかも日本語が話せない人にとっては救いの宿だろう。外国では言葉が通じないことがなんといっても一番の不安だからだ。一方、広島に住む日本語がペラペラ韓国人の李さんの場合は、東京出張の際は民泊を利用すると言う。その理由を「韓国に帰ったような気分になるからだ」という。

韓国を旅したときに“現地の高齢者と同居するスタイルの宿泊施設”にいたという日本人若者の話しを聞いた。そこでは韓国人の高齢者が海外からの若者に韓国の歴史や文化そして韓国語を教え、高齢者は若者から旅の話などを聞いて楽しい一時を過ごすのだとか…。
興味ある異文化共生住宅である。

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