ソーシャルビジネス

以前から気になっていた本を昨日購入しました。

 タイトルは「貧困のない世界を創る」

 ご存知だと思いますが、2006年のノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏の著です。

 バングラディシュにおける大飢饉(1974年)後に貧しい人々の窮状を救うため、施しの手ではなく、自立させるための方法を模索、救済活動をしながら、1983年にグラミン銀行を創設。そして無担保で小額を農村などの貧しい人に融資することを始めました。

 当初の借り手は男性が多かったそうですが、徐々に女性になり、いまではほとんど女性だそうです。

 女性に支援し起業してもらうこと、支援することの有効性をこんな風に言ってます。
 
 「男子に教育してもそれは、その人だけの問題で終わってしまうが、女子に教育する、支援するとそれはその子供たちにも影響が及ぶ」

 乳牛を育てるビジネスを始めた女性、耕運機を買った女性、民芸品屋をはじめた女性など、多くの女性がグラミン銀行から小額の融資を受けて起業し家族を養っている。

 今日の日経新聞、朝日新聞でもこのマイクロファイナンスについては大きく取り上げていましたが、日経ではこんなふうに書いていました。

 「超が付く小口分散を徹底、融資を受ける側の共同責任・・・。こうした手法で貸し倒れをコントロールし、貧困国への援助を『施しの論理』ではなく、『金融の論理』で実現した」

 在住外国人にも同じような手法を取り入れ、日本人と外国人がより良い形で共生できる世界ができれば良いと思います。

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