ドイツのエコ住宅へリオローブ

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http://www.rolfdisch.de/(写真は先記HPより転載させていただきました)

 ~ドイツの太陽に合わせて回転する家ヘリオローブとは~

 国のエコ対策(エコポイントなど)の効果でしょうか、企業のみならず国民の間でも環境に対する意識が急速に高まってきたように思えます。この高まりを単なる経済対策にともなう一時的なものにはしたくないものです。

 前回はエジンバラのエコ住宅「ストレートフォード・グリンハウジング」をご紹介しました。環境に配慮したアルミニュウムの屋根、息をする壁、余熱を利用した地域暖房システムなど素晴らしいエコ住宅でしたね。

 今回は環境問題に対し特に意識の高いドイツから、エコ建築家ロルフ・ディッシュの作品「太陽に合わせて回転する家ヘリオロープ」をご紹介します。ちなみにヘリオローブとはギリシャ語で「太陽に向く」と言う意味だそうです。

 左の建物がその太陽に合わせて回転する家で、ロルフ氏の自宅です。太陽の動きに合わせて屋上のソーラーパネルが回転(家自体が回転)する仕組みになっています。

 建物はご覧のとおりの3階建て、自然に優しい木造住宅です。設備・配管等は建物を支える支柱を利用しており、その支柱を中心に建物が太陽を追っかけて回転するわけです。太陽エネルギーの利用だけでなく雨水や堆肥の利用も行われていますしトイレの排泄物は3年後に堆肥化さえるようになっています。

 その効果のほどですが、太陽を追っかける分だけ発電量は多く通常の約3割アップ。建物を回転させるメリットは他にもありたくさんあり、ソーラー発電分を含めると消費エネルギーが一般住宅(ドイツ)の8分の1程度に低減されています。
  

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