第31回 文化の違いに対応するには「日本と外国」お風呂の入り方に違いはあるのか? 風呂VSシャワー

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最近、日本の観光地を訪れ、日本料理や温泉を楽しむ外国人旅行者が急増している。海外旅行組みに押され、国内旅行客の減少に悩む旅行業者や日本旅館にとって、これは非常にありがたい話しである。
ところで、日本旅館を利用する外国人は、日本式のお風呂に対して違和感はないのだろうか。旅行社の話だと、特に問題もなく、湯船につかり日本式お風呂を楽しんでいると言う。ただ、お風呂のお湯の熱さにビックリする人もいるらしい。が、それも旅の思い出の一つだそうだ。

旅館は別として、一般住宅で日本と外国では、お風呂の入り方に違いはあるのだろうか。当社が管理する賃貸住宅やゲストハウスには、20カ国を超える多くの外国人が住んでいるのだが、現場のマネージャーによれば、外国人は国籍に関係なく「お風呂=シャワー」で、体を洗うためだけの設備と考えているらしい。最近、日本人でも「お風呂=シャワー」の人が増えてきているが、やはり日本人にとってお風呂は、体を洗うだけでの場所ではなく、疲れを癒す場所でもある。欧米人が水浴を楽しむ場合は、ジャグ゙ジーを利用するらしい。でも、ジャグジーは水着を着て入ることや、どこの家にもあるわけではないので、日本のお風呂とはかなり異なる。

また、日本と外国の風呂の入り方で大きく違うのは、体を洗う場所である。外国では体を浴槽の中で洗うが、日本では外で洗う、まったく逆である。海外のホテルで、日本式に浴槽の外で体を洗い、ホテルから注意を受けてしまった日本人。そうかと思えば、日本人の婚約者の実家でお風呂に入り、浴槽の中で体を洗い家族をビックリさせてしまった外国人。いろいろとトラブルはあるものだ。
ある時、スイス人の若い女性が友達とシェアーしているアパートを訪ねてみた。その部屋にはシャワールームだけでなくバスタブだけのバスルームもあった。理由を聞くと「普段はシャワーだけで済ませちゃうけど、やっぱり疲れてる時はこうやってバスタブに浸かると最高なの!」。世界各国お風呂につかると癒されるのは変わらないようだ。

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