イギリスの貸借事情 その2

イギリスの貸借事情 その2
 
~保証人は必要ないが厳しい入居審査~
 
 イギリスは賃貸住宅比率が全住戸の10%とドイツ(53%)フランス(32%)などに比べ極端に低いが、その割にはいろいろな宿泊施設と住宅があることを前回の「その1」でご紹介させていただきました。今回はイギリスの賃貸住宅ではなく賃貸借について少し触れてみたいと思います。
 
賃貸借といえば、日本では家賃等の悪質な取立て行為の禁止などを盛り込んだ「賃借人の居住安定確保法案」(略称)がそろそろ設立しそうで、設立されれば賃貸管理業にとって大きな変革となるでしょう。そんな変革の時期ということもあり海外の賃貸借事情を少しご紹介します。
 
 
でも、イギリスの大家が入居者に優しく家賃滞納や夜逃げがあっても見逃してくれるというわけではありません。貸家業ですから、この辺はどこでも誰でも同じ。家賃が遅れれば督促もしますし、ルール違反者には立退きを求めることもあります。
 
トラブル対応には保証人を付けた方が断然良いと思うのですが、なぜかイギリス始め諸外国では保証人を取らないのです。保証人を取らなくても対応できる秘策でもあるのでしょうか。
ありました。イギリスでは入居にあたって入居審査がとても厳しく、リファランスチェック(Reference Check)というチェックをします。チェック項目は下記の5項目。
     会社の推薦状
     銀行の推薦状
     人柄に関する推薦状
     従前家主の推薦状
     身分証明
入居申込者は上記の全てを揃えて審査を受けます。家主に代わりこのチェックをする専門の業者もいるそうです。
これなら保証人を取らなくても大丈夫そうですね。

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