アメリカの賃貸借事情 テナント・リテンションとは

アメリカの賃貸借事情
 
~テナント・リテンションとは~
 
 
       
 Tenant Retention(テナント・リテンション)は入居者保持とか入居者維持と和訳されるが、もともとは顧客満足度を上げ顧客を維持しようとするカスタマー・リテンション(顧客保持)から派生した不動産用語だ。
 
言葉としては新しいがその考え方はもとから在るもので、賃貸物件の需給バランスが崩れ空室が目立ち始めたころ、アメリカ式不動産経営を学ぶ人達によって使い始められた。意味するとこは賃貸住宅の稼働率を高め、優良入居者確保をすることである。
 
アメリカでは賃貸物件の安定と収益性の最大化を図るためプロパティー・マネージャー(物件管理者)が物件所有者に対し業務報告以外にもいろいろと提案をする。彼らが収益性アップのポイントとして挙げてい イメージ 1 るのが空室のロスと入れ替え時のリフォーム負担を無くす長期入居である。
 
ここでテナント・リテンションプログラムの一例をご紹介しよう。
 ●入居者パーティー・・・入居者同士のコミュニケーション  を促進す ることで居心地の良い生活空間になり長期居住に               繋がる。
 ●誕生日にプレゼント・・・入居者との関係強化を図る。 
 ●クレームへの迅速な対応・・・設備不具合などに迅速な対応をすること で不満を募らせない(解約理由に挙げている入居者が多い)。
●建物の良好な管理・・・建物だけでなく敷地内全般のメンテナンス(美 観維持)。
 
 
 
上記以外にも賃料減額や遅延猶予などを入居者保持の有効な方法として挙げているプロパティー・マネージャーもいる。
 
さて当社であるが、コミュニティーハウスを運営するグループ会社のジャフプラザでは入居者パーティーを10年前より始めている。
 
昨年からは新たな入居者サービスとして就職斡旋も始めた。雇用不安は生活不安に直結するため、不安なく快適に生活いただくためのお手伝いというわけである。もちろん家賃不安をなくしたいとする目的もある。
 

                        

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