今朝の朝日新聞(Voice)

今朝の朝日新聞(Voice)に、原発事故後に私が経験したことや聞いた話を見事に言い表している人がいました。
ぜひ、お読みください。

「ペットを置き去りにできなかったこと」は、私がいわき市に住む兄に避難するよう電話で説得し際、最後の兄が「犬を見捨てていけない」と言った言葉を思い出させました。

「原発再稼働に被災者の助言」(福島県相馬市の斉藤光一氏)

大飯原発の再稼働が決まったと聞き、南相馬市民として一言周辺住民にアドバイスしておきたいことがあります。

まず線量計を購入する。前日と違っているか知るだけですから精度は関係ありません。

間違っても行政が配布する積算線量計などに期待してはいけません。そして予備のガソリンは最低2缶買い置きしたうえで車は毎日夕方満タンにすること。

一人で長時間運転しなくても済むよう運転できる人を増やしておくこと。150キロ以上離れたところに避難できる場所を方向別に複数確保することはもちろんです。

複数のルートを調べ、できれば走って確認しておくのがよいと思います。高齢者とペットのいる人には体育館は避難場所とは言えません。避難は1年以上と覚悟し、必要な荷物はすぐに持ち出せるようにし、置いた荷物は盗まれると覚悟したほうがよいです。

一番大事なことは、原発から自宅の方向と距離を正確に把握し、毎日朝夕の風向・風速を確認、原発作業員の友達を複数持ち、何かあったら情報が届く体制を作っておく。

これが私と妻がこの1年で得たノウハウです。私たちが避難できなかったのは、猫が私の足にすがりついて離れようとしなかったためです。

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