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警戒地域の牛たち
- 2012/3/13
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2月29日関東から東北にかけて大雪が降り積もった。めったに雪が降らない浜通りだが、この日はごらんの通りの雪。ふくしま国際メディア村では福島第一原発の警戒地域で
検問所の前で買ったパンをあげたが、近くには寄ってこなかった。なんとか近くで観察しようと「クロ、シロ」と大声で呼んでみたがダメだった。パンを置いて、その場を離れるとようやく近寄り、パンをむさぼりながら食べた。
(写真の左奥は、保護された牛たち)
餌の匂いを嗅ぎつけてきたのは、犬たちだけではなく野牛たちもそうだ。野牛といっても、ついこの間まで牛舎で飼われていた黒毛和牛たち。仲間によれば、黒毛に交じって乳牛のホルスタインもいたそうだ。
用意してきた餌を、この牛たちにも分け与えた。犬たちと同じで最初は警戒して近づこうとしなかった。しばらくすると空腹には勝てなかったのか、4頭とも近づいて食べ始めた。4種とも痩せていたが、かいわそうに子牛(写真左端)は特に痩ていた。
警戒地域で保護している牛は約40頭。毎日、いわき市から1時間かけて餌を運んでいる。車が近づくと懐っこい顔をした牛たちが寄ってくる。そして野牛も犬たちも。 早く飼い主の所に戻してあげたい。
(餌をあげている、いわき本部長)
文責:荻野政男