異文化共生住宅 co-lifestyle

Q37　日系人の方について知りたいのですが。
A37　日系人とは、海外に定住した日本人及びその子孫のことです。
　日系人とは、日本から海外に本拠地を移し、永住の目的を持って生活する日本人とその子孫のことです。日本に在留する日系人は、入管法により、三世までの日系外国人について「日本人の配偶者等」又は「定住者」の在留資格により入国が認められることになっています。これらの在留資格をもつ人は、在留期間の制限があるものの、その活動に制限はありません。但し、日系人でも「短期滞在」や「研修」等、他の在留資格で滞在している者は、就労資格がないので、注意が必要です。
　なお、「日本人の配偶者等」に該当する日系人は、日本国籍を離脱した日系一世の元日本人、日本人の子（特別養子※を含む）として出生した日系二世をさします。日系二世でも日本国籍離脱後に出生した子は、日本人の子として出生した者ではなくなりますので該当しません（「定住者」に該当）。「定住者」は、法務大臣が特別な理由を考慮し、一定の在留期間を指定して居住を認める者を指しますが、日系人に対してはその身分を考慮して付与されます。日系二世、三世で「定住者」に該当する者は、日本人の子として出生した者の実子に係わる者、日本人の子として出生した者でかつて日本国民として本邦に本籍を有したことがある者の実子の実子に係わる者です。日系四世以降で「定住者」に該当する者は、定住者の在留資格を付与された日系三世の扶養をうけて生活する未成年、未婚の実子である場合です。
日系一世・・日本人、日本人の子として出生した日本国籍を離脱した元日本人
日系二世・・日本人の子として出生した日本国籍を離脱した元日本人
日本国籍離脱した元日本人の子として出生した者
日系三世・・２世の実子
　日系人は、大方は移民によって生まれました。1980年代以降、多くの日系人が日本に出稼ぎとして来日しはじめましたが、1990年出入国管理および難民認定法（入管法）が改正され、上記のように外国籍の日系二世・三世の日本滞在が「日本人の配偶者等」および「定住者」の資格で許可されるようになったのを機に、その数は急増しました。現在、日本の在住する日系人は、約３１万人(平成11年度現在　財団法人 海外日系人協会調査)でその多くはラテンアメリカ出身です。居住地は、愛知県，静岡県、神奈川県，埼玉県の順に多く、自動車産業や、家電製造業に従事しています。