もっと知りたい外国人事情 モンゴル人留学生は本物の海が見たかった!

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第41回  もっと知りたい外国人事情
 留学生の住まい&都市選び
 モンゴル人留学生は本物の海が見たかった!  (週刊住宅新聞に連載中!)

日本にも多くの留学生(04年現在約13万人)がやって来るようになり、その留学先もいまでは首都圏のみでなく、北は北海道(04年現在2,006人)から南は沖縄(同年603人)まで日本全国にまたがるようになった。留学生の数が日本で一番少ない県は秋田県(同年149人)だが研修生は531人と多い。在留資格は違っても多くの学生が地方都市で学んでいることが分かる。彼らはどんな動機や理由で日本に留学し、また留学地の都市を選ぶのだろうか。

すっかり名横綱となった朝青龍だが、彼の場合はモンゴルから日本に来る動機のひとつとして「飛行機に一度乗ってみたかったから」と語っている。同じくモンゴルから来た留学生のドラさんの場合は、留学先として海の見える福島県のいわき市(太平洋に面し気候は温暖、市としては日本でも有数の面積(面積:シンガポールの2倍)の都市)を選んだ。留学に先立ち現地の日本語学校に「あまり暑くなく、ごみごみしていないところ」「海の見えるところ(モンゴルは海に面していないため、ドラさんは本物の海を見たことがなかった)」、こんな要望を出し校長に推薦してもらったのが“いわき市”だった。ところでドラさんの留学資金だが、お父さんが大切な羊を400頭も売って作ってくれたそうだ。それでもその資金が1年しか持たなかったというのだから、日本とモンゴルの物価差は相当だ。

日本への留学動機や理由はさまざまで「日本の医療を学び、母国で医者になり社会貢献をしたい」(韓国人)、「母国の人にもっと美味しいものを食べさせたい。そのために日本の食品関係の勉強をしたい」(インドネシナ人)、「母国の環境問題が心配なので日本の最新技術を学びたい」(中国人)。そうかと思うと「マンガを日本語(国によっては表現規制があり内容が違っている)で読みたい」などいろいろある。それだけ日本には外国人にとって役に立つもの、魅力的なものがあるということなのだろう。

外国人にとっては日本が異文化なのだ。

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