旅は道連れバスの旅
- 2005/8/1
- 海外放浪
外国に来たのも初めて、飛行機に乗ったのも初めてであった。何もかもが初めてに近く、それを一人で決断してやって行く。そんな中、「この坊や、大丈夫かな?」と、助けの手を差し伸べてくれた人達がいた。
日本から、サンフランシスコに着いたはいいが、どうにかなるだろうと宿泊先も決めていなかった。空港からタクシーに乗り連れてこられたホテル。コンシェルジュの婦人がおろおろしている私に、「大丈夫?何でも相談してね」と優しく接してくれた。数日後シスコからソレトレーク目指してバスに乗り込むと、隣の席に優しそうな婦人が座っていて、彼女もまたいろいろ注意してくれたり、教えてくれた。学校の先生だった。彼女はリノでバスを降りたのだが、その時「誰かソレトレークまで行く人いる?」と聞いて、手を上げてくれた中年男性に私のことを「この子をよろしくね」と頼んでくれた。
(写真の男性がその人である、なにしろバスといっても、長時間の旅行だから、途中何度も下車し、ターミナルでは物乞いもやってくる)