富岡町役場の除染実験立合い その2

福島県は3つの地域に区分され、郡山市は中通り、いわき市は浜通りと呼ばれていて、もう一つが会津地方である。地域が違うと同じ福島県と言っても文化も気候もかなり違う。この日も気候の違いに驚かされた。東北一日照時間が長く雪などほとんど降らない浜通り、盆地で雪も降る中通り、雪が大量に降る会津地方。原発避難民で中通り、会津地方、さらには新潟に移動した人がかなりいる。が、雪のある暮らしに耐えられないと、浜通りに戻ってくる人が増えている。イメージ 1郡山インターから約40分でいわき中央に到着。この時の放射線量は車の中で0.2μシーベルト。文科省の速報では、いわきの屋外は0.17μシーベルト。いわきジャンクションで常磐道に入り広野方面に向かう。10分ほどで 緊急避難エリア(福島第一原発から20-30キロ圏内)に入った。この時の車内空間線量は0.6μシーベルト/hと一挙に線量が上がってきた。飲み物などを調達するためコンビニに寄る。外の線量を計ってみると先ほどより下がり0.47μシーベルト/h。店の前なので除染をしているのかもしれない。原発関係者だろうか、防護服に着替えている人がいた。

イメージ 2コンビニを出て5分くらい走ると、赤字に太い「この先警戒区域」というサインが目に飛び込んできた。つまりここから福島第一原発20キロ圏内というわけだ。ここの澄み切った青空と緑を育んだ周りの景色を見ていると、とても警戒区域とは思えないし、重苦しい気配もない。これは放射性物質が人間の目に見えなく、臭いも感じることができないからなのだろう。だからなおさら厄介なのかもしれない。イメージ 3心の準備もまだなのに、次に目に入ってきたのは検問所。日本全国から駆けつけている警察官が検問や巡回警備を行っている。ここまで来る途中も多くのパトカーとすれ違った。検問所では、運転免許証はもちろんのこと通行許可書が必要で、ここに来た目的などを簡単に伝え無事通過することができた。イメージ 4検問所から5分ほどしたところで枯草を食べている牛の群団を発見。数としては10頭くらい。牧場から放たれた野牛たちと思われる。遠くてはっきりは分からないが、背中や腹の肉は落ちやせ細っているようだ。ただ、枯草は豊富にあるのでなんとか食いつなぐことはできそうだ。
帰り路でも、別の牛郡団を見かけた。こちらも10頭弱のかたまりだった。
 
 
 

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