富岡町役場除染実験レポート その3

富岡町役場 玉砂利の除染実験②

 「玉砂利の除染実験」・・・実験開始

実験用玉砂利(8.438μシーベルト/h)の内面を特殊加工したミキサーに”クリーニング用補助資材”と”界面活性効果などが高い機能水(創生水)”を一緒に入れ、約1時間の撹拌を行った。

(※玉砂利の実質放射線量は、8.438μシーベルト/hから枡内の空間線量、1.64を除いた6.798μシーベルト/hである。)

今回は富岡町、日大工学部、創生ワールドの産・学・官が一体となった実証実験となった。これは以前より放射性物質を除去できるという水(創生水)に関心を寄せていた富岡町長が、「ぜひそれを目の前で見て、効果があれば一日でも早く実用化に向けて前に進めて欲しい」との熱い気持ちで始まった。

町長の要請で環境省の役人たちも立ち合い、NHKや新聞社も実験の様子をつぶさに見守った。

「82%の除染結果」に対して富岡町長はNHKの取材で・・・

「セシウムが残らないとは驚異に値する。それをしっかりと見させていただいた。国の除染事業に活かしてもらえば良いのではないか。仮置き場の問題で大変苦労している。これは減容化のシステムなので、国や専門家はしっかりこれを評価し、実用化に結びつける姿勢を示してほしい。 今日は国の立ち合いをお願いしたが無駄ではなかった。大変、有意義な機会を持った。今までの除染はまさに人海戦術で新しい開発が示されてなかった。 問題提起として、国はこういうのが出てきたということを強く受け止め、改善しながらスピード感を持つことで、さらに前へ進み先が見えてくる。 大変意義があった実証実験だったが結果は出た」と語った。

今回の実験では、ふくしま国際メディア村のいわき本部長が支店長を務める”F.Kクリーンいわき”のスタッフが作業にあたりました。ふくしま国際メディア村では、これまで除染活動を約10回行ってきています。

文責 荻野政男 

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