イギリスの貸借事情 その1

~いろいろな宿泊・住宅施設 その1~

 イギリスには「いろいろな宿泊施設と住宅」があるのをご存知だろうか。建物(施設)は同じでも貸し方が違う場合があるので「宿泊・住宅形態」と呼ぶのが正しいかもしれない。

イギリスを訪れたことがある人でB&Bを知らない人はいないだろう。それくらいこのBed & Breakfastは有名だ。随分と昔の話だが、学生時代にイギリスに行ったとき、当初世話になった宿泊施設がこのB&B。

 飛行機の中で知り合った日本人男性の後をついて、ロンドン市街のB&Bに宿泊。1泊3ポンド、日本円で1500円(当時のレートは1ポンド500円)だった。部屋は個室でシャワーは共同。Breakfast付ということで期待していたが、出てきたのは(置いてあったのは)食パンとコーンフレーク、そしてミルク。しかもパンかコーンフレークのどちらかを選ばなければならなく、両方はダメ。

その後、さらに安い住処(短期滞在型住居)を求め、今度はドミトリータイプのB&Bに宿泊。1週間7ポンドと破格だったが、安いぶん快適な住まいとはいいがたく、とくに不快だったのは寝具の汗の臭い。でも、不思議なもので同居人とは仲良くなった(臭い仲?)。

3週間くらい汗臭いB&Bに滞在したあと、学校の紹介で一般家庭のB&B(日本の下宿屋に似ている)に引越。ここには同じ学校の生徒たち(年齢も国籍もばらばら)が数人、家主と一緒に住んでいた。ここは少し規則がうるさかったため、一般のアパート(フラット)に逃げるように移動。

やっとまともなフラットを確保することが出来、数ヶ月ここで生活。部屋の広さは6帖程度でミニキッチン付きだが、トイレとシャワーは共同。家賃は週7ポンドで月払い。契約にあたっては特に審査があったわけでもなく、保証人も求められなかった。そういえば敷金として2週間分を納めた。その後も、同じような形態のフラットに引越しをしたが、特に面倒なことはなかった。

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←ここはとても快適だった。部屋は4.5畳程度と広くはなかったが、賃料は週5ポンドと安く、共用のリビングを自由に使えたので十分だった。建物は築100年と古かったが、家主と一緒にリフォームしながら共同生活するという貴重な体験ができた。週に1度は魚料理もでた

最近、海外の賃貸事情を調べていて気付いたことがある。イギリスは持ち家比率の高い国(約9割が持ち家)だが、その割に賃貸借のバリエーションが多く、またボランティア団体などが多くの宿泊施設を運営していることは特筆すべきことだ。

留学生など用に入居しやすくしたフラットがあるのもその一例かもしれない。私が利用したフラットのほとんどがこの形態だったようで、だから保証人なしでも入居できたのかもしれない。実は一般の賃貸は入居審査が非常~に厳しい!!

イギリスには前述した宿泊施設や住まい以外にいろいろな形態のものがある。
例えば,Short-stay hostels(かなり特殊)、Cold weather shelter, Back packer hostels,
Women’s refuges, Bedsits, Shared flats or house, Lodging in a room or a house,
この辺については次回紹介・・・・。

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