第5回 1つ屋根の下に集うアジアの友 春節を祝う

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「私達は、この国の事を勉強し理解するために、その時間と費用を自己負担して来ています。そして日本の文化や言葉を一生懸命学んでいるのです。しかし、あなた達は私達の国や文化について何も知らないし、知ろうともしてくれない。現に韓国語で数字の1,2,3さえ言える日本人は殆どいない。隣国人としてとても寂しい」 これは1997年12月東京都庁都民ホールで行なわれた、「外国人の人権と共生『住まいとコミュニティー』」シンポジウムでの韓国人留学生の発言である。

この時私はアパートの貸主代理そして不動産会社として、なぜ日本では外国人入居者がアパートへ受け入れられないのか、また日本と海外の賃貸借の違いについて説明するために、パネリストとしてこのシンポジウムに参加していた。この留学生の話を聞くまでは、海外事情や外国語に少しは明るいと思っていた私だが、隣国である韓国についてほとんど知識がなく、数字の「1」さえ言えない自分に気づき、ひどく恥じ入った。

今、日本は空前の韓国ブームである。この数年の間に何があったのか。2002年の日韓共催ワールドカップサッカー、ソウル宣言「日韓文化交流のための宣言」、そして例のヨン様。これで一挙に日本は韓流と化した。おかげで語学講座も韓国語を習う人達で大盛況だ。
ゲストハウスにも韓国人留学生、ワーキングホリディービザを利用して日本中を旅する韓国人若者など、多くの韓国人が来始めた。

さて、ゲストハウスでは日本のお正月にあたる中国の春節(旧正月、今年は2月8日)を祝おうと、ワーホリの韓国人若者3人、IT関連のインド人、名うての中国人料理家、そして日本の若者がリビングに集合。お目当ては、料理家延さんが作ってくれる本場中国の春節スペシャル料理だ。豚や牛などの煮込み、野菜炒め料理、合子(ホーズ)餃子と多彩だ。お茶碗を箸でチンチン鳴らしながら今か今かと料理を待つ。一つ屋根の下で中国の春節を祝うアジアの友。数年前の私には想像できなかった光景だ。

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