「J&F(Japanese & Foreigner)ハウス」の取り組み その4 入居を希望したのは日本人女性

●まず入居を希望したのは日本人女性
 また、オープン前には予想していなかった事態もおきた。外国人より日本人の問い合わせのほうが多かったのだ。特に女性からの問い合わせが殺到した。外国人メインの住居として入居者を募集したのだが、日本人の入居希望者が圧倒的に多く、このままでは「日本人ハウス」になってしまう。そのため、日本人と外国人の比率を1:1に保つよう入居者の制限をせざるをえなかった。
 ということで、「J&Fハウス」第1号となる北区物件のオープンにはさまざまな曲折があったが、結果的には好調なスタートだった。オーナーは物件の再利用ができ、国際部では外国人に念願の住居を提供することができ、部屋探しをしていた外国人も住居を獲得でき、三方が丸く納まったのである。特に物件オーナーには感謝している。イチイ産業でも初めての企画であり、また「ゲストハウス」という未知なるものに数百万円を投資するということは、オーナーにとって大きな冒険だったに違いない。
 その翌々年の2000年7月、イチイ産業国際部は独立し、「株式会社ジャフプラザ」となった。北区のあと、冒頭に紹介した新宿2丁目の物件に着手。その後、志木、蒲田、松戸、北越谷と次々にJ&F ハウスをオープンしてきた。「J&Fハウス」の名にふさわしく、入居者はどこも日本人と外国人がほぼ1:1となっている

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る